- 看護教育に興味のある方
- 看護学校の教員になりたい方
- 看護師免許を活かして、看護師以外の仕事をしたいと思っている方
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- 学生が好きな方
こんにちは、つんです。
看護系大学教員へキャリア移行するための方法についてご紹介します。
看護系大学教員になるための方法、給料などについても触れていきます。
大学教員の構成
大学教員という職業には、助手、助教、講師、准教授、教授という5段階の職位があり、それぞれ応募要件も異なります。

このように、教授のポストに着任できるまで教員経験は15年以上が必要となります。個人差はありますが、長い年月がかかるという事がわかります。
昇進できる条件としては、学歴、教員歴、論文数、研究実績、学会発表数、人脈など、様々な要素によって成り立っています。また、ポストが空かないと昇進できない場合も多いため、自分だけでなく、周りの人事の影響もとても受けます。
教員になるための道 選択肢
助教以上の看護系大学教員になるためには、大学院修士課程、博士課程の学位取得が必須となります。そこで、いくつかの学位取得パターンをシミュレーションしてみます。

一般的に、看護系大学教員になるには、保健師、助産師、看護師としての臨床経験が求められることが多いです。経験年数としては、3年以上や5年以上となります。そのため、他分野のように、大学を卒業後、社会人経験をせずストレートに大学院に進み、修士課程、博士課程を修了して、そのまま看護系大学教員になるという方はほとんどいないのが現状です。
そして、基礎教育課程が、【学士】か【準学士】か【専門士】かにより、その後のキャリアにどれぐらいの時間がかかるかが変わってきます。最初から、看護系大学教員になりたいという希望がある方は、一番上のパターンが、最短ルートとなるでしょう。
また、看護系大学教員になったからと言って、全ての人が教授になりたい、なれるとも限りません。一番下のパターンの方のように、博士課程には行かないという選択肢をする人もいます。少し話はそれますが、看護系大学教員は、看護学を教授する教員ではありますが、あくまでも大学の教員です。そのため、大学教員としての「教育」「研究」「社会貢献」という役割を求められます。博士課程に進学しないという事は、「研究者」として、大学運営にどのように貢献できるかという点で、やや大学組織には居づらい思いをする事もあるかもしれません。
看護系大学教員の募集の探し方
看護師の就職活動や転職活動であれば、人材紹介エージェントや、派遣会社を利用する事が多いですが、大学教員の募集はエージェントが行う事はほとんどなく、大学が直接公募を行います。
その募集詳細を知る方法は、下記の3通りです。
- 大学の公式ホームページから教員募集欄を見る
- 研究者人材データベース(JRECーIN)の求人公募情報を見る
- 教授に相談する
大学の公式ホームページには、教員の募集がある際、募集情報が掲載されます。時期としては、夏頃~11月頃までが主流でしょう。
それと同時に、科学技術振興機構が運営する「研究者人材データベース」にキーワードを入れ、検索すると、無料で全国の求人公募の最新情報を閲覧することが可能です。
キーワードは、下記です。
職種:教授相当、准教授相当、講師相当、助教相当
勤務地:希望の場所
研究分野:ライフサイエンス→基礎看護学、臨床看護学、生涯発達看護学、高齢者看護学、地域看護学
アカデミックの就職活動は、出身大学、大学院の指導教授が相談に乗ってくれることが多いため、希望進路を明確にして相談してみるにも良いでしょう。
ここで一つ、注意です。
看護系大学教員の公募について、お話ししていますが、本来の求人は、人伝で「どこかに良い人いない?」と探すのが主流です。そのため、③に教授に相談する、が確実な場合も多いです。人伝に紹介してもらう=人格の保証、というお墨付きにつながるため、知り合いに紹介されて、就職するのが一番の近道です。募集する大学としては、それでは公平性に欠けるので、①②のように、一般公募を形式上取りますが、実はすでに候補が決まっているという場合もあり、募集期限内に募集を締め切る場合もあります。そのため、自分の理想とする大学があるのであれば、そこに繋がりそうな人物は周りにいないかを確認したり、①②で見つけた際も、期限ギリギリまで募集書類をあたためることなく、公募が出たらすぐに応募書類を郵送する事をおススメします。
看護系大学教員の給料
看護系大学教員の給料は、地域や勤務する教育機関によって異なりますが、一般的には基本給は、看護師としての給料よりも高い傾向でしょう。
しかし助教、講師(勤務地などにより准教授も)、「夜勤がある看護師」と比較すると、手取り額は少ない人が多いかもしれません。看護師の夜勤手当は、やはり高額です。
大学での給料は、私立大学か国公立大学なのか、条件によって異なるため、一概には言えません。
具体的な数字については、各教育機関の公開資料や求人情報を参照することが最も確実です。
例えば、前出の研究者人材データベースで調べると、
東京 私立大学 准教授 年収500万〜
大分 公立大学 准教授 年収600万〜
東京 有名私立大学 助教 年収600万〜
北海道 公立大学 助教 年収500万〜
このように、一概に言えないです。地方だから、首都圏だから、国公立だから、とそれだけでは決めかねます。この提示額「~」からどれぐらい上がるかは、経歴、業績により個人差となります。当然、給与が高い大学は、募集条件も厳しいです。他の大学だと一つ上の職位になれるんじゃないか?と思うレベルを求めてくる大学も存在します。教員の質はダイレクトに教育の質につながるため、ネームバリューがある大学は、質の高い教員も集められるという好循環になります。
「夜勤がある看護師」と比較すると、特に30代40代の教員は、大学教員の年収は魅力的ではないかもしれません。しかし考えてみて下さい。大学の教員は裁量労働制の所が多いです。つまり、会議や授業などの出席参加しなければならない時間に穴を空けなければ、他で何をしていてもある程度は目をつぶってくれるという事です(もちろんアウトカムは求められます)。つまり、出勤時間が9時と定められていても、9時から会議や授業などがなければ、出勤が9時10分になっても9時30分になっても、時に10時なっても「遅刻」にはならないのです。退勤もしかり。毎日はダメですよ!あくまでも「たまに」のレベルです。昼休憩も規定では1時間と言われていますが、それが1時間半になっても、誰にも咎められる事はありません。仕事に疲れたら、「3時のおやつ」として休憩する事も可能です。
また、大学生の長い長い夏休み、春休み期間は、カリキュラムがストップするため、教員もある程度は、緩やかな仕事の仕方ができます。その間、自分たちも休暇をとったりもできます。
これ以外にも、様々な理由で、総合的に看護師よりも魅力的な働き方があり、一概に給料だけで、看護師とは比較できないと思います。
しかし、その一方で残業の言う概念はありません。つまり就業時間の18時以降に会議があっても、仕事のために残っていたとしても、タダ働きです。むしろタダ働きと言う考え方がないのです。このあたりは、「看護系大学教員のメリットデメリット」の記事で詳しく書いていきたいと思います。
つんの場合
さて、私つんの場合をお伝えしてみます。
私は、4年制の大学を卒業し22歳で学士となりました。その後は、東京の大学病院で5年働き、大学院の修士課程に進学。大学病院は一度退職しましたが、大学院での学生と並行して、夜勤専門看護師として中規模病院で働き始めました。昼間は学生、夜間は看護師というダブルワークの2年間でしたが、若いから出来たことで、身体的にはかなりキツかったです。
修士課程は無事に2年で修了できました。最初は、看護師としてまた臨床に戻ろうと思っていましたが、ひょんな所から「教員募集してるんだけどやってみない?」と声がかかりました。教員になる事は、あまり考えていませんでしたが、そういう道もアリなのかも?と思い始めました。もう少しで30歳になる頃、夜勤がだいぶキツく、翌日に体力が回復しない事も増えてきたため、毎日日勤で働きたいと思うようになっていた時期でした。
せっかくお誘いの声をかけて頂いたのもあり、快諾することに。助教を6年、講師を2年、准教授を2年。気づけば教員になって10年になりました。(途中、妊娠、出産、長距離引っ越しなどにより教員を辞め、2年ほど看護師、保健師として働いていた時期もあります。)
ちなみに教員になって5年目に大学院博士課程に進学し、現在もまだ進行中です。途中、休学もたくさん挟み、なかなか仕事と学業と子育てを両立させる事が難しく(と言い訳してみる)、先が見えないトンネルに彷徨い中です。
余談
余談とはなりますが…なぜ看護「系」大学というのか、疑問に思う事はないですか?看護系大学とは、保健師、助産師、看護師の国家試験受験資格を取得させ得る4年生大学および省庁大学校を指します。前者の4年制大学の管轄は、文部科学省、後者の省庁大学校には、防衛医科大学と国立看護大学校の2校があり、防衛医科大学は防衛省、国立看護大学校は厚生労働省が管轄しています。「看護大学」とまとめるには、色々な面で違いが少しあるので、看護「系」大学と呼ばれています。
管轄の違いで言うと、看護師学校養成所(一般的に看護専門学校)は厚生労働省です。そのため、この看護学校教員になるためには、厚生労働省が認定した養成講習会を終了している必要があるのです。看護系大学の教員とは、なる方法が全然違います。
一般的に、「看護教員」とは、看護師学校養成所の教員、看護系大学の教員の両者を含む事もありますが、看護学校養成所の教員を指している印象を受けます。看護系大学教員は、看護教員というより、「大学教員」であるという認識が強いので、私もそうですが、職業を聞かれた際は、「看護師、看護教員」ではなく「教員、教職」と記載します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
看護系大学教員になる方法は、あまり身近ではないかもしれません。大学院修士課程に進学すると開かれる門とも言えます。
看護系大学教員としてのキャリアは、看護師としての知識と経験を生かし、新しい形で社会に貢献する素晴らしい方法です。頑張っている看護師さん、看護学生さん応援しています!
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